タンポポの約束。




「俺は愛美が好きだからあいつが誰を好きでも俺から振れないんだ
だからせめて、愛美のフォローをしたいと思ってる」











そういう内山くんに無償の愛を感じた











「内山くん、内山くんはなんで愛美ちゃんのことが好きなの?」











私は気づくとそう聞いていた



内山くんは遠い目をすると
少しだけ寂しそうにほほえんだ











「去年、俺が親の手術の日学校で色々考えてたら愛美が
"いい方向に考えなくちゃ!家族の人に思いが届かないでしょ?"
そう言ってくれたんだー
まぁ、一目惚れだったよ」











すごい…


きっと愛美ちゃんはすごく優しいんだよね











「今回の件愛美悪かったけど、でもたんぽぽちゃんの言葉で改心したんだ
だから嫌わないであげてくれない?」





「もちろんだよっ♪
じゃあ私、二人の所に行ってくるね!」











内山くんの思いは伝わってきた



だから私も愛美ちゃんが犯人じゃないって証明して、ふうちゃんにもわかってもらうの!





大丈夫



私は何を言われても平気だから






そう思い、ふうちゃんと愛美ちゃんの所に行くと
ふうちゃんが愛美ちゃんに向かって笑いかけていた





ギスギスした感じではなく
とても優しげな笑みで…











「ふ、二人ともなにがあったの?」











てっきり喧嘩でもしているのかと思ったら…





もしかして和解した??






でも、愛美ちゃんの目には泣いた跡がある






< 252 / 359 >

この作品をシェア

pagetop