タンポポの約束。




「んん……」











思ったよりもすごく長いキスで
息が苦しくなってくる…





通りすがりの人もそれを見ていて…
もう私顔から火が出そうです…











「んんっ…」











流石に息が限界になってテルくんの胸元をポンポンと叩いて離してもらう











「見たか!!
俺とぽぽは付き合ってんだよ!!!
変な誤解したり、ぽぽに近づく奴は俺が許さねーぞ!!」











テルくんがそう言うと、写真を撮った3人はすぐに走ってどこかに行ってしまった





私たちを取り囲んでいた周りの人も
少しずつ減っていく






それにしても…
多分噂を消すためにしてくれたんだろうけど…



キスとは大胆ですねテルくん…











「ぽぽ、ごめん
俺、ぽぽのこと好きだわ」





「えっ?」











いきなりそう言われて目が点になってしまう











「でも、無理なのはわかってる
だから、噂がなくなるまで付き合ってるふりしよう」





「で、でも……」











そんなことをしたらテルくんは余計に傷つくんじゃないかな?




私はテルくんが大切だからこそ
傷つけたくないよ…











「俺はフリだけでも付き合えるならいいよ
それに、ミナくんも噂のこと知ってた」





「そうなの!?」











やっぱり噂のこと知ってて私のこと避けてたんだ…






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