タンポポの約束。




「噂が広まった時、ミナくんが俺とナツメ先輩に言ってきたんだ
"噂は俺のせいだから、神凪のことよろしく"
って」











テルくんはそう言って悲しそうな顔をした





そうなんだ…知ってたんだね…











「だからぽぽ、俺と付き合うフリしよう」











フリだけだもんね



それで噂を消せるなら
テルくんに甘えてみてもいいかな?




もう、電話の音が鳴り響くのは嫌なの
正直もうつらいの…











「ごめんねテルくん…
フリを頼んでもいいかな?」





「おうっ!当たり前だろ!
よろしくなぽぽ!」





「よろしく♪」











これでいいんだ




私ももう美術準備室行かない

先生と相当なことないと話さない

目も合わせないから…






テルくんの優しさに甘えてごめんね…






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