タンポポの約束。




「ほーい、席について作品書き始めてー」











ミナくん先生の適当な言葉でそれぞれが作品に取り掛かろうとした時





ある、ひとりの男子生徒がとんでもないことを言い出した











「ミナくんとたんぽぽちゃんって付き合ってんの?」











はい、爆弾発言ですよね?



クラスのみんなもその言葉によって
シーンと音が聞こえるほど静まりかえる





それに対してミナくん先生は一瞬びっくりした顔になったけど
すぐに笑顔に変わる











「そんなわけないだろ?
神凪には雨宮がいるだろうー?
それに、俺もこの通り彼女とお揃いの指輪はめてるしな」











そう言ってみつばさんとお揃いだった指輪をみんなに見せる先生




まぁ、付き合ってないのは事実だけど…




雨宮がいるだろうー?って言われて少し悲しくなっちゃった…






それでもその男子は納得行かないように口を尖らせて、ケータイを突き出す











「でもーこの写真はー?」





「先生の前に堂々とケータイ突き出すとは…」











先生も流石に驚いたように苦笑した




確かに、取られるかもしれないのにね…



まぁミナくん先生が取ったのを見たことないけど…











「それは普通に勉強教えてるだけだ〜
神凪だけじゃない、松井や三日月、お前らの先輩の女子とか
頼まれたら教えてるだろ?」





「あ、確かに…」





「雨宮とは鉄棒したり
お前らにも送っていったりしたろー?」











その言葉にみんながコクコクと頷く




すごい…先生うまいなぁ






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