タンポポの約束。




私がジーッと先生が言った後もドアを見つめていると
四葉さんがフッと笑ったのが聞こえてきた











「手嶋から聞いたよ
噂とかあって今全然話してないんだろ?」





「そうなんです…
目とかも合わせてなくて…久々ですごく嬉しかったです♪」





「よかったな
でも手嶋が話してくれないのは好きの証拠だと思うよ」





「え??」











ミナくん先生が話してくれないのは好きの証拠って…



よく分からないまま四葉さんを見つめると
すごく優しく微笑んでいた











「好きすぎて、話すと止められなくなるから
姉ちゃんの時はそんな歯止めしなかったけど、今は立場上ね
だからわかってやって」





「歯止め…ですか…」











立場上難しいことなのはわかってる



なら諦めた方がいいんじゃないのかな?




そんなことを考えていると
今度は芽命さんが四葉さんに変わって話す











「ここに来る度にたんぽぽちゃんの話しをするんだよ〜♪
手嶋くんって一途だからね」





「そ、そうなんですか!?
私のことを……」











嬉しくて嬉しくて…



私はきっと先生以外を好きになる日はこないと思う





もし信じて待ってて叶うなら
私はいつまでだって先生を待ち続ける











「私、ずっとずっとミナくん先生のこと大好きでいます♪」





「うん♪きっと喜ぶよ♪」











恋は結果だけが全てじゃない


それまでどんな想いだったのかが大切だと思う










それから私はミナくん先生と同じ髪色にした




バレるかな〜?なんてヒヤヒヤしたけど
大丈夫!




なんとかなるさっ!






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