タンポポの約束。




私はひたすら走って、校門から出ようとしたところで誰かに手を掴まれた











「こういう時は足早いのな」





「ふうちゃん…」











掴んだのは呆れた顔のふうちゃん




その横にはテルくんもいる





あれ?私なんでこんなに悲しいんだろ?



わかんないけど、走りたい気分になったんだ











「なぁぽぽ」











テルくんは珍しく落ち着いた声で
落ち着いた顔で

私を見つめてきた











「俺このこと知ってたんだわ」





「っ!?」











だからあの時止めようとしたのか…



でもなんで止めようとしたの…?











「ぽぽもさ、あの人みたいに変態教師のこと好きなんじゃねーよな?」





「す…き……?」











そんなわけない



私は…私も先生なんて恋愛対象外だもん











「違うよ〜…そんなわけないよ…」











別にちょっと同じ時間過ごしただけ

ただ、それだけの先生なんて…違うよ











「先生なんて恋愛対象外だよ」











ぽつりと呟いたその一言は
とても響いたように感じたのはなんでかな?






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