タンポポの約束。
「じゃあさ、俺は?
俺は恋愛対象外なのか?」
「え……?」
突然そう言われた言葉は冗談ではなさそうだった
真剣な顔で、真剣な声音
テルくんのこんな表情初めて見た…
「幼なじみは恋愛対象外か?」
「え、えっと…」
どう反応したらいいの?
確かに私はテルくんのこと好きな時があった
でも幼なじみとして好きなんだなって思ったんだ…
じゃあ恋愛対象外になるの??
わからないよ…
私が考え込んでいるとテルくんはニッコリ笑った
「なーんてな!聞いてみただけ!
深く考えるなよ!」
そうテルくんは何事もなかったかのように笑い飛ばした
テルくんがなんでもないって言うなら
深く聞かない方がいいのかな?
気にならないわけではないけど…
「わかった…」
「じゃ、俺先に帰っとくわ!じゃーな!」
気にしない気にしない…
私はテルくんの小さくなっていく背中をただ、見守るしかなかった
私がぼーっと突っ立っていると
それまで黙って見ていたふうちゃんが私の顔を覗き込んできた