タンポポの約束。

卒業式





翌日



卒業式です…

校長先生のそんなに長くない話を終えて
色んな人の長い話を終えて



ようやく最後のHRの時間です






今はみんながこの学校での思い出や
みんなに言いたいこと、親に言いたいことなどをそれぞれに言っている






そしてとうとう私の番

本当はあんまりこういうの人前で恥ずかしいから嫌だけど避けては通れない…







教卓のところに立つと緊張で胸が張り裂けそうになる





ふうちゃん、テルくん、愛美ちゃんとも同じクラスが良かったな…

そしてミナくん先生のHRだったらもう最高だっただろうな…


なんてことを考えながら口を開く











「わ、私はこの3年間とても楽しかったです
もちろん色んなことあったけど、それも含めて楽しかったと思えます…

かけがえのない友達とも出会えて、色んなことを学んで…
相変わらず勉強は出来ないけれど、精神面で成長出来たかなって思います

クラスの皆さんとはあまり話せなかったですけど、1年間ありがとうございました♪」











我ながらなんの特徴もないこと言ったと思う




緊張してたから文にならないかも…とか思ったけど大丈夫だった♪






私が言い終わるとみんなは拍手してくれる






それからどんどんみんなが言っていって
あっという間に最後のHRは名残惜しく終わった






卒業したくないな…
ってずっと考えるくらいこの学校が好き






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