タンポポの約束。




「ミナくん先生…?」











なるほど…ここから叫んだのかぁ…

どうりで見えないはずだよね




ここは上からは木で隠れ
左右からは曲がり角で見えない

正面は壁だから見えない




だから軽い秘密基地みたいな感じ♪











「手嶋が話があんだって
それでここに連れてきたわけですよ〜」











四葉さんが少しミナくん先生を意地悪く見ながらそう説明してくれた





話?
久しぶりに目が合ってる…











「ささっ、もっと近づいて♪」











芽命さんはそう言いながら私を先生のすぐそばに近寄らせる





近いよ〜…


手を伸ばせば届く距離…











「卒業おめでとう
たんぽぽ、あのさ…」





「あ、ありがとうございます…♪」











たんぽぽ


そう呼ばれて心臓がバクバクなりはじめる







そして先生は私の手を取ると
真剣な眼差しで見つめてきた








そして…






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