タンポポの約束。




それから程なくして

ようやく手嶋がきた



いつもいつもこいつは遅いんだよ











「どうした四葉〜!
せっかくたんぽぽとデートしてたのによ〜!」





「じゃあ帰れば」





「止めろよ!」











嫌だよ


別に呼んだの俺じゃないし




そう思いながらもつい笑ってしまう











「そんなことよりさ、プロポーズってどうしたらいいと思う?」











俺が手嶋にダメ元で聞くと
意外とじっくり考える素振りをした











「ん〜…普通でよくない?
じゃあ緊張しないように俺達を神尾だと思ってしてみようぜ!」





「お!いいなそれ!」











そしてありえない提案をしてきた



しかもそれに賛成する冬織兄さん




誰がこんなやつにっ!!











「なんでだよ」





「ん?そりゃもちろん、楽しいから!」





「プロポーズしたいんだろ?
せっかく湊が手伝ってるんだから練習しようぜ!」











こうなったらするしかないか




まぁこれでうまくいけば芽命にもできるしな






そう思いながら俺は深呼吸を一つする






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