タンポポの約束。
「ん〜♪美味しかった♪
ありがとうね四葉!」
「いえいえ」
お寿司を食べ終えてそう言って笑った芽命
芽命が喜んでくれたならよかった
場所はどこにしよう…
前手嶋が姉ちゃんに家のこととか話してもらったって言う展望台でいいかな?
綺麗って言ってたし…そうしよ
「次は展望台行こう」
「行く行くっ♪
でも今日は四葉がいっぱい連れて行ってくれる変な日だね〜♪」
「そ、そうだね」
変な日じゃなくて、いい日にしてよ…
ま、これからいい日に変えてやるけどね〜
「今年で俺も四捨五入したら30か〜…早いな」
「そんなの、私なんて既に四捨五入したら30だよ〜…」
「芽命はいつでも若い感じするからいいんだよ」
「まぁ四葉よりは若いかも」
おいっ、と、自分の中で突っ込みながら笑う
俺も冬織兄さんもどっちかっていうと冷めてるほうだと思うからね
うちの血は冷めてるのかもしれない
姉ちゃんもだったし
そんなたわいもない会話をしながら手を繋いで歩いていく