タンポポの約束。
「俺と結婚しよう、芽命」
俺が真剣にそう伝えると、芽命は嬉しそうにニッコリ笑う
「いやです!
なーんて、たんぽぽちゃんみたいに言うと思った?
すごく嬉しい♪」
びっくりした
一瞬本当に断られたかと思った…
たんぽぽちゃんの場合は付き合ってなかったから仕方ないけど、俺言われたら凹むわ
でもまぁよかった
「私でよければお嫁さんにしてください♪」
「幸せにします」
そう言ってそっと俺からキスをした
芽命が好き
一度離れたからこそ分かる大切さ
姉ちゃんのことで八つ当たりして、別れて…
それでも俺のことなんかを待っていてくれた芽命を誰よりも大切にしたい
幸せにしたい
そう思っている俺とは対照的に、芽命は少し不安そうな顔をしている
「幸せすぎるの…
でも、私達こんなに幸せでいいのかな??」
「なんで??」
「本当はみつばも幸せになりたかったはずなのに…」
そのことなら何度も考えた
そしてそのことで結婚に踏ん切りがつかなかったってのもある
でも、俺の考えついたところは幸せになるだったんだ
だってさ?