タンポポの約束。




【玖音side】



俺、内山 玖音(うちやま くおん)は

計画通り今まさにアイスを落としたところです




ボトッと!!





結構派手に











「何してるの〜!
せっかく買ったのに〜!」











それを見た愛美は自分のアイスは自分で持ってたからそう言って笑う




俺はアイスは特に食べたいわけじゃなかったからいいけどさ





それより、作戦通りだ











「ごめんっ!
また買いに行ってもいい??」





「ん〜、だめ!」





「え?」











まさかここでダメと言われるとは…



作戦に失敗しそうで困っていると
愛美は俺に向かって微笑んできた




黒い笑みで…











「だって、そんなに食べたいわけじゃないでしょ?
何か企んでるならいいなさい!」





「………………」












恐ろしや我が彼女



図星過ぎてなにも言えない











「ほーらね?
玖音も昭も隠し事下手すぎ〜!」





「はぁ…………」











そう言われてしまえば話さないわけにはいかない






俺が観念して全て話すと、愛美は呆れ半分
面白半分の顔で笑った






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