タンポポの約束。




ええ〜っ…鼻歌聞かれてた〜…?!

恥ずかしい…顔から火が出そう…











「へーっ!噂通り可愛いじゃん!
モデルかなんかしてるの?」











って、そうそう、
恥ずかしがってる場合じゃないんだった!




私この人知らないよ〜…


上靴の色が2年生だから…年上の人だ











「え、えっと〜…どちら様ですか〜?」





「あ〜、俺二年の八代ナツメ(やしろ なつめ)」











八代ナツメ先輩…か



女の子みたいな名前かも?


でも見た目は着崩した制服に
少しつり目で金髪のちょっと強面の人


世間一般的にはイケメンと言われるだろう


そして声は優しい声をしている







そんな八代先輩は私の肩を抱くと
耳元で囁いた











「俺の彼女になれよ
俺みたいにいい男にはたんぽぽちゃんみたいに可愛い子がお似合いだからよ」











な、な、な、何この人っ!





私は思わず背筋がゾッとして
八代先輩に持っていた本をぶつけて距離を取る






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