タンポポの約束。
そんなことを思いながら歩いていると…
「ちょいとそこのカップルさん
今美男美女カップル特集やっておるんだ
よかったら一枚撮らせてはくれないかね?」
そう、立派なカメラを持ったおじいさん?おじちゃん?がやってきた
たんぽぽはそれに対しておどおどと俺に助けを求めてくるだけ
「撮らせません」
「なんでじゃ??」
なんで…なんで…なんで??
嫌なものは嫌じゃだめなのか??
「たんぽぽは俺だけが見ていたいからです」
とっさに俺は、たんぽぽの頭をグッと自分の方に引きながらおじいさんにドヤ顔で言ってやった
相当恥ずかしいこと言ったな俺
その言葉に顔を真っ赤にして頭から湯気でも出てきそうなたんぽぽに
ほんのり顔が赤くなっているであろう俺を…
パシャっ
と、おじいさんは撮りやがった
「絵になるねぇ〜
これ、あんたさんたちにあげるよ
雑誌では使わないけどいいもの見せてくれてありがとうなぁ」
「い、いえいえ…」
そういっておじいさんは去っていった