タンポポの約束。




「お前…神凪これ…」











そう言って手にした栞を私に見せてきたミナくん先生の顔色が悪い



青ざめていて、少し息が荒いような?











「だ、誰が作った?」











どうしたんだろう?


なんでこんなに動揺しているんだろう?











「なんでこの日付けが書かれてるんだよ」











ど、どうしよう


なんだかミナくん先生が怖い気がする…











「こ、これは小学生の時に貰ったんです…
私がその時好きだった子に貰った栞をなくしてしまって泣いていたら
女の人が…くれたんです」











鮮明に覚えている


ただ、女の人の名前は思い出せない



とりあえず大雑把に先生に説明をすると

ミナくん先生はひどく驚いていた











「嘘だろ」





「ほ、本当です…」











しっかり目を見て言うと
ミナくん先生は私に栞を押し付け


急いで図書準備室に駆け込んでしまった











「み、ミナくん先生っ!?」











私も先生の後を追うと…





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