タンポポの約束。




しばらくずっとそのままで、
ようやくミナくん先生が落ち着いたように私を見てきた











「ごめん」











そう言いながら視線を外す先生がなんだか可愛い





もしかして恥ずかしいのかな?











「全然大丈夫ですよ〜♪」





「は〜…かっこ悪」











そう言ってニコッと明るく笑うミナくん先生は
いつも通りで、少しだけ安心





でもさっきのがなんでなのか…
気になるけど聞かない方がいいよね?











「えっと…どうして図書室にいたんですか??」





「あ〜、図書室の先生が居ないからって頼まれてきたんだよ」











そうだったんだ


なんか…ミナくん先生が今は近く感じる

なんでかな??











「迷惑かけたし、わかんないやつあったら勉強教えようか?」











おおおー!!


ミナくん先生って頭いいって有名だし
なんて素敵なお誘いなのだろうっ♪











「い、いいんですか!?」





「いいから言ってるんだって」





「で、ではお願いします♪」











ただ勉強を教えてもらうだけなのに

こんなに胸が高鳴るのはなんで??





きっとみんなが知らない先生を見れて
嬉しい…とか思う私がいるのはなんで?






先生といると居心地いいような
ドキドキして落ち着かないのはなんで??






私には勉強よりそっちの方を教えて欲しいよ



なんて、言える訳が無いのだけれども…






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