タンポポの約束。
「行動がゆっくりしてるのは和むからいいと思うよ?俺も神凪のお陰でだいぶ和んでるし」
「な、和む……?」
本当に私の心臓はどうしたんだろう
ドキドキが止まらないよ…
先生、私は先生なんて恋愛対象外だと思ってる
いや、思ってた
なのにどうしてこんなに…
ドキドキしすぎて苦しいよ〜…
「ま、テストがどうしてもっていうなら
もっと人一倍努力して自信つけるしかないわな
俺も昔は赤点常習犯だったし」
人一倍努力して自信つけるしかないわな…
そうか…そうなんだ
私はまだどうしようって悩んでるだけで
なんにもしてないもん…
それよりっ
「先生バカだったんですか〜!?」
頭がいいって言われてるから
てっきり昔から、頭良かったんだと…
「そりゃ〜バカもバカだった
でも、どうしても叶えなくちゃいけない夢が出来たから、勉強頑張ったんだ」
そう言った先生の瞳がとても悲しそうに揺れている
どうしてそんな顔するの?
「そんなことより神凪」
さっき見せた悲しげな顔が嘘のように
意地悪な顔で私を見てきた先生
な、なんだかとても嫌な予感がします…