タンポポの約束。
「絵を途中で放棄するのは
よろしくないよなぁ〜?」
「うっ…」
やっぱりそれだったかぁ〜…
だってなんかモヤモヤしてて
ミナくん先生に会いたくなかったんだもん…
私が何も言えずにいると
ミナくん先生ははぁ〜っとため息一つついた
「やっぱりあれ聞いてたの神凪達だったか」
「あ、あ、あれってなんですかぁ〜?」
バレないようにバレないように
私は知らばっくれるけど絶対バレてるよこれ…
だってすごく、何ともいえない顔してるもん!
「ま、いいけど
どっちみちテスト中は来なくていいって言おうと思ってたからな」
あ、そうなんだ…
告白見られたのに口止めもしない
告白だけじゃない
さっきの過呼吸だって言われたくない筈なのに
口止めもしないなんて…
先生は私のことどんな子だって思ってるのかな?
「描かないならしまうけど」
「か、描きますっ♪
テスト終わったらまた、描きに行きますね」
今はそんなことどうだっていい
ただ先生とこうやって二人きりになれたり
お話できるならそれでいいんだ…