タンポポの約束。
「んま、ただの昔話だけどね
俺が友達からきいた話だ
参考までに覚えといて欲しい」
これはただの昔話なのかな?
本当に友達から聞いた話なのかな?
ただの昔話だったらこんなに悲しそうな顔になる?
ミナくん先生は何を抱えてるの…?
「じゃあまた自由にしていいぞ〜」
先生がまたしてもそう言うと
みんな気を取り直したみたいにそれぞれ話し出して
ザワザワが戻ってくる
私が不思議な感覚に陥っていると
私の机の前に女の子達がやってきた
ど、どうしよう…
「別にあんたのこと分かりたいとは思わないけど、わかってもないのに悪口言ってごめん」
女の子の1人が代表でそう言って
それに続いてみんな"ごめん"と言ってくれた
うわ…なんかすごく…嬉しい
「大丈夫だよ♪
私も気分害したみたいでごめんね?」
気に触ることをしたなら謝らなくちゃね
自分が悪くなくても
相手がどう思ってるかなんてわかんないもん
「べ、別に…」
まぁ、和解?できてよかった
これもそれもミナくん先生のお陰なのかな?
チラッとミナくん先生を見ると
目が合って笑ってくれた
ありがとうございます先生
勉強より大切なことを教えてもらったような
1日でした