タンポポの約束。
「なんでお友達は着物着てるのに着ないの?」
黙って結われていると、四葉さんはそう話しかけてきた
「親がいなくて友達もできなくて…自分でもできなかったので諦めました〜」
「そんなの俺とか芽命がしてあげたのに」
「そんな〜、悪いですよっ」
「いやいや、大事な常連さんだしね」
そう、何かと四葉さんも芽命さんも気にかけてくれたり
こうやってただで結ってくれたりしてくれる
なんかどことなく二人は、ミナくん先生に価値観みたいなのが似ている気がする
教え子?じゃないよね
一歳しか四葉さんとは変わらないもんね確か
「では今度おねがいします♪」
「まかせて〜
ところで学校生活の方はどう?」
こんなに喋りながらも手はしっかり綺麗に動いている
さすがプロだなぁ
なんて思ったりして…
「好きな人とかできる年頃だろ?」
「なっっ!」
なんか…図星すぎて驚いてしまった
そんな私の反応をみてクスッと笑う四葉さん
整った顔をしているなぁ…なんて