タンポポの約束。
「どんな人なんだ〜?」
な、何故居る前提ですか…
ま、まぁ居るけども…
まぁ、どうせ知らないし四葉さんにならいいかな?
「先生と生徒って無理だと思います?」
私がそう聞くと、少しだけ手を止めて考える四葉さん
やがてニコッと笑って手を動かし始める
「無理なことなんてないさ
生きている限りはね」
「え…?」
鏡越しに写った四葉さんの顔はとてもとても悲しそうで、苦しそう
そう、ミナくん先生が時折する表情に似ている
「どんな先生なの?」
私に見られているのに気が付いた四葉さんは
隠すように笑って話題を変えた
正直すごく気になるけど…
あんまり踏み込まない方がいいよね
「生徒思いで、優しくて真っ直ぐで…
じゃれて遊ぶけどやっぱり大人で…
そんな素敵な美術の先生なんです」
我ながら完璧な紹介だと思う
すると、四葉さんは少しだけ整った眉毛を寄せた
「美術の先生?」