タンポポの約束。
「よーし!行くぞたんぽぽ!」
先輩は張り切ってそう言うと
私の手を取り、歩き出す
ま、ま、まって!
これじゃあまるで手つないでるみたいじゃんっ
私が困っていると、テルくんがもう片方の私の手を取ってくる
「ぽぽに気安く触るな!
ぽぽは俺のなんだからな!!」
「なんだ〜?チビ
この俺様の顔のレベルじゃねーとたんぽぽとは釣り合わねーよ」
「たんぽぽは顔で選ぶやつじゃねーよ!!」
…と、そんな感じで私を挟んで喧嘩が始まる
もう…やめてよ〜…
「私は物じゃないよ〜…
それにそんなに顔だって良くないし
ふうちゃんの方がきれいだと思います」
私がそう言うと、ナツメ先輩はチラッとふうちゃんを見て、ニヤ?ニコ?っと笑った
「確かに綺麗なのは風花だな
でも、可愛いのはたんぽぽだ
まさに俺の彼女に相応しいのはたんぽぽだ」
いや…もう〜…
どうしたらいいのよっ
私がなんにも言えずにいると、先輩は私にグッと顔を近づけて触れる寸前で止まる