タンポポの約束。




「最初は興味本位で彼女になれって言ってたけど、今は本気だぜ?
こんなに顔も性格も声もいいやつは初めてみた」











やめてほしい



私なんかを褒めたって何も出ないのに





しかも本気なんて言わないで…

ふうちゃんがすごく悲しそうに先輩を見てるから…











「この俺が彼女にしてやるって言ってるんだ
光栄に思って付き合えよ」











なんでこんなに上からなんだろう?



ねぇ、ふうちゃん
見てないで…悲しい顔するなら助けて…











「わ、私は…私は好きな人がいますっ
だから先輩の彼女になるわけにはいきません…」











これ以上ふうちゃんに悲しい顔をさせたくなくて…



これ以上先輩から付きまとわられるのが嫌で…




後先考えずにそんなことを言ってしまった











「す、好きな人!?」





「それホントかよぽぽ!!!」











先輩だけじゃなく、何故かテルくんまでもが驚いて目をパチクリさせている





ど、どうしよう…

先生が好きなんて言えるわけないのに…






私、神凪たんぽぽは今、ピンチに陥ってます






< 72 / 359 >

この作品をシェア

pagetop