タンポポの約束。
「最初は興味本位で彼女になれって言ってたけど、今は本気だぜ?
こんなに顔も性格も声もいいやつは初めてみた」
やめてほしい
私なんかを褒めたって何も出ないのに
しかも本気なんて言わないで…
ふうちゃんがすごく悲しそうに先輩を見てるから…
「この俺が彼女にしてやるって言ってるんだ
光栄に思って付き合えよ」
なんでこんなに上からなんだろう?
ねぇ、ふうちゃん
見てないで…悲しい顔するなら助けて…
「わ、私は…私は好きな人がいますっ
だから先輩の彼女になるわけにはいきません…」
これ以上ふうちゃんに悲しい顔をさせたくなくて…
これ以上先輩から付きまとわられるのが嫌で…
後先考えずにそんなことを言ってしまった
「す、好きな人!?」
「それホントかよぽぽ!!!」
先輩だけじゃなく、何故かテルくんまでもが驚いて目をパチクリさせている
ど、どうしよう…
先生が好きなんて言えるわけないのに…
私、神凪たんぽぽは今、ピンチに陥ってます