タンポポの約束。




「好きな奴って誰だよ!!!」











テルくんは黙り込んだ私を怒鳴ってきた




そんなに怒らなくてもいいのに…











「そ、そんな…教えられないよ〜…」





「なんでだよ!幼なじみだろ!!」





「そうだけど…」











幼なじみでも教えれないことはある…





先生が好きなんて言って、もし広まったら…

って考えると恐ろしい…











「ま、たんぽぽに好きな奴がいようがどうだろうが知ったことじゃない
俺の彼女になればそんなもんどうだっていいんだからな」











ナツメ先輩はどんな気持ちでそれを言ってるのかわからないからなんともいい難い…





反応のしようがない…






少し雰囲気が悪くなっていると、
ふうちゃんが私の肩をポンッと触った











「男にはわからないことがあるんだよね
さ、ぽぽ、せっかくだからまつり楽しも〜♪」











ふうちゃんはそう言うと私の手を
ナツメ先輩とテルくんからもぎ取って引っ張る






自分の好きな人よ好きな人なんて嫌いになる筈なのに
それでも優しくしてくれるふうちゃんが大好き






いつでも見方でいてくれると…いいなぁ











「さ、ここら辺でいいかな」











ふうちゃんは二人から離れて
花火のよく見えそうなところで立ち止まる






そして私に向き合ってきた






なんか、ドキドキする
なんか…嫌な予感っていうか…






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