タンポポの約束。




始業式が終わり、放課後




私は美術準備室に行く前に
テルくんの元へ向かった











「テルく〜ん!」





「ぽぽ!!!
ぽぽから来てくれるなんて俺、嬉しすぎてやばい」





「あははっ」











大袈裟だよテルくん



私はテルくんを教室の隅に連れ出して
聞いてみる











「夏祭りの後、ふうちゃんどうだった??」





「風花か?」











私がナツメ先輩に好かれているからか
私がナツメ先輩を好きにならないからか

それともほかに何かあるのか…

それがわからない限り仲直りなんて出来ないからね…











「ぽぽ帰ったって風花から知らされて
ナツメとか言う先輩ヤローが、ぽぽが来るから来たのに帰ったら意味ねーって言ってた
それで、帰りやがったんだよ」





「えっ…」





「あいつが帰ったら風花泣き出しやがって
まじビックリした!」











それでかな?



私があそこで我慢していれば…

帰らずにいたら、もしかしたら先輩とふうちゃんがいい感じになってたかもしれないのに…





私…最低だ…











「ありがとうテルくん!
帰ってていいからねッ♪」





「は!?おい!待てよぽぽー!!」











私はテルくんが止める声も気にせずに
ふうちゃんのいるだろう美術室に向かった






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