タンポポの約束。




「謝ってくれてありがとう
でも…ごめんね…今はぽぽと話せそうにない」





「っ…」











頭を何かで殴られたような衝撃が走った




そんな…私の何がダメなの?ふうちゃん











「ぽぽは何も悪くないよ…
私の心が狭いだけ」











ふうちゃんの心は狭くない



でも…やっぱり好きな人のことになると
こんなにも必死になってしまうんだろうな…





それだけナツメ先輩のことが好きの証拠











「そっか…
それだけ先輩が好きってことだもん仕方ないよ
でも…許してくれたら…話しかけて?」





「わかった
ごめんね…」











別にこれでお別れなわけじゃない




少しだけ、少しの間喋らないだけだもん











「じゃあ…行くね」











そして私は泣きたい気持ちを抑えて
美術準備室へと移動した





私が先輩に好かれたのが悪い
ふうちゃんが怒っても仕方ないよね…





そうやって自分を言い聞かせるしか出来ない






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