タンポポの約束。
「っ……」
先生は水を勢い良く流しながら前のめりになっている
その肩は苦しそうに痙攣のようになっていた
「先生っ…?」
どうやら嘔吐しているようだ
前からちょくちょくこうしていたのは、こういうことだったんだ…
すごく苦しそう…
先生、過呼吸になったり嘔吐したり顔色悪かったり…
病気とかじゃないよね…?
「はぁ…」
先生は落ち着いたようにうがいをして、口を拭きながら私を見る
その顔は何とも言えない顔だ…
「大丈夫ですか…?」
「うん、精神的なもの
病気とかじゃないから大丈夫」
精神的なものって…
それ全然大丈夫そうじゃないですよ…
「6年前からずっとこんな
思い出すとすぐダメになる」
「6年前…」
6年前と言えば…私がまだ小学生の時かな?
そう考えるとすごい…苦しんでるんだ…
何をそんなに思い出してるんだろう…?