タンポポの約束。
予定外のお付き合い
私がドアを半閉めで止まったので変に思ったのか、ミナくん先生が出て来る
「八代か」
先生は先輩を見て呆れたように笑う
先輩はただ不気味に笑ってて…ちょっと怖い
「勘違いするなよ〜?俺は神凪に勉強教えてただけだからな?
俺は生徒には興味ないから」
「知ってるさ、ずっと待ってたんだからな」
生徒には興味ない……
わかってることでも本人からこうもハッキリ言われると辛い…
ふられたような感覚になる
っていうか…ずっと待ってたんだからなって
もしかしてずっと会話聞いてたってこと?
「じゃあもう行け
神凪に変なことするなよ八代」
「わかってるって
じゃーなミナくん」
なんだか二人とも怖い雰囲気のまま話が終わってしまった
ミナくん先生は美術準備室に戻るときに私をチラッと見たけど何も言わなかった
「ついて来い」
先輩はそう言うと私の手を掴み強引に引っ張る
言わなくちゃ、
私はナツメ先輩じゃなくて、ミナくん先生が好きだと…