タンポポの約束。
「いいから俺の言う通りにしろよ
そうすればお前が困ることなんてないからな」
え??
今現在、私は困ってるんですけど…
でもなんでだろう?
こんなに自信満々に言われると、そうなのかな?って思ってしまう
「お前は俺と付き合えば全て上手くいくから
今は俺の言う通りにしとけよ」
低い声で、頬をぐいっと摘まれて
私は頷くことしかできなかった
「よし、いい子だ
じゃあよろしくな、たんぽぽ」
「は、はい…」
そう言った先輩が少し切なく見えたのは
目の錯覚なのか…
はたまた、本当にそうだったのか
今の私にはわからなかった
それから先輩は私を家まで安全に届けてくださった