印堂 丈一郎の不可解な生活
困ったようにボリボリと頭を掻く丈一郎。
しばらく考えた後。
「今更お前が真祖だセシル・カイルだ言われてもよぉおぉ、俺にゃあよー分からんぜ。爺さんとこに調息法の弟子入りした時から、お前は『辻本 貴遊』っちゅー名前で頭の中にインプットされちまってるからな。咢みてーに割り切ってお前をぶっ殺すのも、人類の敵だっつって敵に回すのも無理だ」
実に単純明快な、そして私にとっては心強い言葉を口にしてくれた。
「私が裏切るとは…思わないの…?」
「そん時は容赦しねぇがよぉおぉ…お前、裏切る予定なんか?」
「うっ、ううんっ、そんなつもりはないっ、ないよっ!」
慌てて手を振る私。
「じゃあ別に何も変わらん。俺の中ではお前は今まで通りの『辻本 貴遊』だし、付き合いも今まで通りと変わらん。お前の飯に、たまに俺が献血せにゃならんってだけだ」
しばらく考えた後。
「今更お前が真祖だセシル・カイルだ言われてもよぉおぉ、俺にゃあよー分からんぜ。爺さんとこに調息法の弟子入りした時から、お前は『辻本 貴遊』っちゅー名前で頭の中にインプットされちまってるからな。咢みてーに割り切ってお前をぶっ殺すのも、人類の敵だっつって敵に回すのも無理だ」
実に単純明快な、そして私にとっては心強い言葉を口にしてくれた。
「私が裏切るとは…思わないの…?」
「そん時は容赦しねぇがよぉおぉ…お前、裏切る予定なんか?」
「うっ、ううんっ、そんなつもりはないっ、ないよっ!」
慌てて手を振る私。
「じゃあ別に何も変わらん。俺の中ではお前は今まで通りの『辻本 貴遊』だし、付き合いも今まで通りと変わらん。お前の飯に、たまに俺が献血せにゃならんってだけだ」