印堂 丈一郎の不可解な生活
緊迫するサーと丈一郎の空気。

いけない。

丈一郎、それ以上は駄目。

アンタ絶対に殺される。

少しくらいサーに手傷を負わせたからって思い上がっているんなら、アンタは絶対に殺されてしまう。

今やらなきゃいけない事はサーと戦う事じゃなく、逃げて生き延びる事なのに!

止めようにも、私もサーから受けた足の傷が再生していない為にどうにもできない。

二人が再び動き始める!

その時だった。

「む」

サーの足元に刺さる鍼。

「うおっ!」

丈一郎の足元に刺さる手裏剣。

両者を制するように、それらが地面に突き刺さった。

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