印堂 丈一郎の不可解な生活
相手は滅びの五人の一人。

調息使いといえど、完全に滅ぼす事は出来ないんだろう。

だからこそベナルは遺跡の棺に眠っていた。

完全に殺す事が出来ないから、遺跡に封じておく事しかできなかったんだ。

「けどよぉ、生き返ったならまたボコボコにしてやりゃあいいぜぇえぇ」

不敵に呟く丈一郎。

『何度でもぶちのめしてやる』

そんな決意の表れ。

調息使いとしての矜持。

あのいい加減でチャランポランだった丈一郎が、そこまでの覚悟を持つに至っていた。

絶対に化け物に屈する事はない。

何度甦っても、その都度倒してみせるという覚悟。

まさに『黄金の魂』の持ち主。

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