印堂 丈一郎の不可解な生活
やがて、連射が止まった。

少しずつ晴れてくる硝煙。

視界もよくなってくる。

そこで丈一郎が見たのは。

「!?」

宙に浮いたままの黒鉄の拳銃と白銀の拳銃。

サーの愛銃サルガタナスとネヴィロスは、拳銃の形をしているものの、真の姿はサーの配下である悪魔。

だから拳銃単体でも行動が出来るし、こうやって宙に浮いたままでいる事も可能。

だけど。

「どこ行きやがったッ?」

丈一郎は周囲を見回す。

「邪悪の野郎はどこに消えやがったッ?」

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