印堂 丈一郎の不可解な生活
生き埋めは免れた。

周囲に散らばる瓦礫の破片を見ながら、溜息をつく丈一郎。

その直後。

「無意味ッ!」

サーの拳の一撃が、丈一郎の鳩尾に叩き込まれる!

めり込むサーの拳。

丈一郎は跪く。

「似合いだな」

足元に膝をつく丈一郎を見ながら、サーは薄笑みを浮かべた。

「俺の前に平伏す姿が、実に絵になるぞ丈一郎。貴様はそうやって俺に屈服する姿が、非常に様になる」

「…なに上から見下してんだテメェッ!」

< 195 / 220 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop