印堂 丈一郎の不可解な生活
激昂して立ち上がる丈一郎。

嘲笑うかのように拳を振り上げるサー。

二人の工作は。

「無意味ィッ!」

サーに軍配が上がった。

サーの拳が丈一郎の頬にクリーンヒットし、彼は数メートルは吹き飛ばされる。

「弱い」

サーは切り捨てた。

「ライオンに追い詰められて逃げる事すらできないシマウマの子供のように弱い。どんなに吠えようが虚勢を張ろうが、所詮人間は弱者。真の強者たるこの黒十字 邪悪には」

再び拳が振り上げられる!

「毛筋一本ほども触れる事叶わんのだッッッ!」

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