印堂 丈一郎の不可解な生活
急速に流し込まれた調息。

人間でいえば、劇薬を短時間に大量に投与されたようなものか。

どんな薬でも、用法用量を間違えれば害になる。

化け物にとっての調息ならば尚更。

サーの足首は調息の威力で爆ぜて千切れ飛び、それだけに止まらず膝や大腿部付近まで焼け爛れさせてしまう。

調息の威力で壊死が始まっている。

その片足をサーは自ら引き千切って捨て。

「ウギイィィイィィイィィイィイィィイイィッ!」

体を仰け反らせて咆哮した!

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