印堂 丈一郎の不可解な生活
「ぐふぅっ?」

勝ち誇って高笑いしようとしていたサーの頬に、丈一郎は拳を叩き込んだ。

私も、サーも。

予想していなかった丈一郎の行動に驚愕するしかない。

丈一郎の全身には、無数のインプ達が咬みついている。

でもそんなインプ達に全く構う事なく、丈一郎はサーを狙った。

「倒しても倒しても甦るインプならよぉおぉ、インプを無視してテメェをぶちのめしゃあいい事だ、邪悪よぉおおぉ」

ミシリと。

固く固く拳を握り締める丈一郎。

その左右の拳を。

< 207 / 220 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop