印堂 丈一郎の不可解な生活
不可解な決着
数日後。
私はあの決戦の舞台となった古城に訪れる。
今は立ち入り禁止の表示がされ、完全に崩壊した古城。
いずれは瓦礫も全て撤去され、更地に戻されるんだろう。
私達しか知らないあの死闘は、誰にも知らされないまま忘却の彼方に追いやられ、やがてはなかった事にされてしまう。
だけど、あった。
滅びの五人の一人にして最強の化け物と、只の人間でありながら勇敢に立ち向かい、戦い抜いた調息使いの死闘は、確かにここであったんだ。
誰が忘れても、私は忘れない。
絶対に忘れない。
そうだよね、丈一郎…。
私はあの決戦の舞台となった古城に訪れる。
今は立ち入り禁止の表示がされ、完全に崩壊した古城。
いずれは瓦礫も全て撤去され、更地に戻されるんだろう。
私達しか知らないあの死闘は、誰にも知らされないまま忘却の彼方に追いやられ、やがてはなかった事にされてしまう。
だけど、あった。
滅びの五人の一人にして最強の化け物と、只の人間でありながら勇敢に立ち向かい、戦い抜いた調息使いの死闘は、確かにここであったんだ。
誰が忘れても、私は忘れない。
絶対に忘れない。
そうだよね、丈一郎…。