印堂 丈一郎の不可解な生活
サーが生きている以上、人類に安寧はない。

人類には常に滅亡の危険が付き纏い、それを阻止する為に様々な勢力が動く事になる。

祓魔師を擁するヴァチカンや、調息使い達。

ベナルだって肉体を破壊されただけで、死んだ訳じゃない。

人間と化け物の戦いは、今後も続く事になる。

「まぁ…あの印堂 丈一郎のような人間は、そうそう現れるものでもないだろうがな」

私の傍らを通り過ぎ、サーは咢と共に歩いて行く。

「サ、サー?」

私は困惑する。

眷属でありながら、丈一郎達調息使いと行動を共にしていた私を、罰するのかと思っていたから。

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