印堂 丈一郎の不可解な生活
調息使いに必要なのは、強靭な肉体じゃない。

とにかく『呼吸を鍛える』事らしい。

呼吸を鍛えていれば、自ずと肉体も鍛えられる。

どんな極限状態にあっても、呼吸が乱れない、乱さない。

それが調息使いにとって一番必要な事。

呼吸が乱れれば、調息は練れなくなる。

調息が練れないなんて、調息使いにとっては致命的な事だから。

だからお爺ちゃんは修行の間中、丈一郎を息切れに陥るような状況にばかり追い込んだらしい。

そうする事で、普段楽に調息を練れるように。

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