印堂 丈一郎の不可解な生活
「丈一郎、貴遊」

お爺ちゃんは私達を見る。

「不死者達の発生源…もしやこのミイラかも知れぬ」

「はいぃ?」

お爺ちゃんの言葉に、丈一郎は素っ頓狂な声を上げた。

「爺さんボケが始まったか?相手はミイラだぜ?何百年も棺の中で爆睡かましてたよぉぉお」

「そうだ。眠っていたのだ。死んでいる訳ではない」

「いやいや爺さん、眠っていたっつーのは言葉のアヤでよおぉおぉ、ミイラは何百年も経っているんだから、生きてる訳がねえっつーかよぉおお」

「それを言うのならば」

お爺ちゃんは丈一郎に駄目押しした。

「お前が戦ったグールも、本来は『死んでいる筈のもの』だ」

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