印堂 丈一郎の不可解な生活

お爺ちゃんの読みは本当なのか。

私達は…少なくとも丈一郎は半信半疑だ。

幾ら何でも、数百年も経過したミイラが生きているなんて考えられない。

その疑問を解消すべく…お爺ちゃんはもっと明確な危険性を察知して…私達は翌日にそのミイラが発見されたという遺跡に行ってみる事にした。

幸い私達が住んでいる街から比較的近い場所にある。

都会の喧騒とは離れた、自然豊かな田舎町。

その山奥に、遺跡はあった。

ニュースにもなるほどの歴史的発見という事で、既に一般人立ち入り禁止のテープが張られていて、奥まで入る事は出来なかったけれど。