クリスマスプレゼントは靴下に
『しあわせ屋』
あまりにもベタなその屋号に、思わず私は失笑した。
「しあわせ屋?
よ~し!それなら、私も幸せにしてもらおうじゃないの!」
私の口が勝手にそんなことをつぶやき、店の扉をがらがらと開いた。
「いらっしゃい。」
小さなカウンターの中には、白いひげを生やした小柄なおじいさんがいて、まるで仏様みたいな優しい笑顔で私を迎えてくれた。
その笑顔を見ているだけで、私はなんだか胸がいっぱいになって涙がこぼれそうになってきた。
(いかんいかん!病んでるぞ、私……
おやじの顔見ただけで涙ぐむなんて、これはかなり重症だ!)
「お酒ちょうだい!
それと、なにかおいしいもの。」
「はい。」
店の中には私しかいなかった。
まぁ、確かに外観は良いとは言えないけど…もちろん、中だって、間違ってもおしゃれとは言えないし、特別、綺麗ってわけでもないけど、それでも、なんていうか、すっごく落ち着く……
知り合いの家にでも遊びに来たような親しみを感じる。
店のおじいさんも泣きたくなる程優しそうな顔してるし、くだらない話でもいやがらずに聞いてもらえそうだ。
それにしても、こういう雰囲気はけっこう好まれると思うんだけど、なんでこんなにガラガラなんだろう……?
あ、もしかしたら、すっごく料理がまずいとか!?
……ま、良いや。
今日は、飲めれば良いんだから!
まずい料理でもなんでも来いってもんだ。
山ほど飲んで、いやなことなんて全部忘れてやるんだから……!
あまりにもベタなその屋号に、思わず私は失笑した。
「しあわせ屋?
よ~し!それなら、私も幸せにしてもらおうじゃないの!」
私の口が勝手にそんなことをつぶやき、店の扉をがらがらと開いた。
「いらっしゃい。」
小さなカウンターの中には、白いひげを生やした小柄なおじいさんがいて、まるで仏様みたいな優しい笑顔で私を迎えてくれた。
その笑顔を見ているだけで、私はなんだか胸がいっぱいになって涙がこぼれそうになってきた。
(いかんいかん!病んでるぞ、私……
おやじの顔見ただけで涙ぐむなんて、これはかなり重症だ!)
「お酒ちょうだい!
それと、なにかおいしいもの。」
「はい。」
店の中には私しかいなかった。
まぁ、確かに外観は良いとは言えないけど…もちろん、中だって、間違ってもおしゃれとは言えないし、特別、綺麗ってわけでもないけど、それでも、なんていうか、すっごく落ち着く……
知り合いの家にでも遊びに来たような親しみを感じる。
店のおじいさんも泣きたくなる程優しそうな顔してるし、くだらない話でもいやがらずに聞いてもらえそうだ。
それにしても、こういう雰囲気はけっこう好まれると思うんだけど、なんでこんなにガラガラなんだろう……?
あ、もしかしたら、すっごく料理がまずいとか!?
……ま、良いや。
今日は、飲めれば良いんだから!
まずい料理でもなんでも来いってもんだ。
山ほど飲んで、いやなことなんて全部忘れてやるんだから……!