クリスマスプレゼントは靴下に
*
「おやじさん、今夜は本当にどうもありがとう。
とっても楽しかった。
じゃあ、また来るね。」
「あ…ちょっとお待ち。」
おやじさんは店の奥に引っ込み、しばらくすると、手にカラフルな靴下を何足か持って戻って来た。
どこか普通に履く靴下とは少し違う…クリスマスのプレゼントを入れる靴下みたいな形のものだった。
しかも、片足だけのものばかり。
「どれが良いかな?」
「え……?」
(あ、そっか…もうじきクリスマスだから、サービスなのね?)
小さなお店でお値段もリーズナブルなのに、こんなサービスまでして大丈夫なのかな?…なんて、余計な心配をしながら…
「えっと…それじゃあ……これにしよっと。」
私は、ピンク色の地に赤いハートのマークが入った一番派手可愛いものを選んだ。
「……どうぞ、お幸せに……」
おやじさんは、私の前にその靴下を差し出し、どこか不自然なそんな言葉を吐いて、またあの仏様みたいな笑みを浮かべた。
「おやじさん、今夜は本当にどうもありがとう。
とっても楽しかった。
じゃあ、また来るね。」
「あ…ちょっとお待ち。」
おやじさんは店の奥に引っ込み、しばらくすると、手にカラフルな靴下を何足か持って戻って来た。
どこか普通に履く靴下とは少し違う…クリスマスのプレゼントを入れる靴下みたいな形のものだった。
しかも、片足だけのものばかり。
「どれが良いかな?」
「え……?」
(あ、そっか…もうじきクリスマスだから、サービスなのね?)
小さなお店でお値段もリーズナブルなのに、こんなサービスまでして大丈夫なのかな?…なんて、余計な心配をしながら…
「えっと…それじゃあ……これにしよっと。」
私は、ピンク色の地に赤いハートのマークが入った一番派手可愛いものを選んだ。
「……どうぞ、お幸せに……」
おやじさんは、私の前にその靴下を差し出し、どこか不自然なそんな言葉を吐いて、またあの仏様みたいな笑みを浮かべた。