立花課長は今日も不機嫌
この際、美容がどうだとか、体重に響くだとか、そんなことを気にしていられない。
プリン一つ分、明日何かを我慢すればいいだけのこと。
変な理屈を言って聞かせた。
ペリっと蓋を剥がして、スプーンで口に運ぶ。
そうしながらこっそり立花さんを観察すると、美味しそうに顔を綻ばせてあっという間に平らげてしまった。
私のもどうぞと言ってしまいたくなるくらい嬉しそうに食べるから、そんな一面もまた私には意外で嬉しくなる。
「…………」
不意に私の方を見て、立花さんが瞬きを繰り返す。
「あの……何か?」
「佐伯はお子様か」
「えっ?」
「付いてるぞ」