立花課長は今日も不機嫌

封筒をさらに私へと突き出す。


そもそもなんで突然こんな真似を?
立花さんからしてみたら、ただの同じ会社の後輩というだけなのに。


「勘違いするな」


……はい?


「自分のためだ」

「立花さんの……ため?」


意図が全く掴めなくて、目を見開いて立花さんを見つめる。


「佐伯がいつまでもアルバイトをしていると、俺の立場が危うくなる。知っていた上で、アルバイトを辞めさせることも退職を促すこともしなかったんだからな」

「あの、」

「期限もあることだ。佐伯はとにかく、早いところアルバイトを辞めることを考えるんだな」


こうなったら、本当のことを話そう。

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