立花課長は今日も不機嫌
③もたらされた新情報
「――熱っ」
アツアツのミートドリアを口に入れた瞬間、思わず小さく悲鳴を上げる。
口に入れたままのスプーンの処理に困って、目を白黒。
「大丈夫?」
冷えたウーロン茶を沙月から差し出されて、熱いままのドリアを無理矢理飲み込む。
そして、その上からウーロン茶を流し込んだ。
「……死ぬかと思った」
「大袈裟な」
沙月はクスクス笑うけれど、決して大袈裟じゃない。
ウーロン茶で冷やしたとはいえ、舌も喉もヒリヒリだ。
「ドタキャンの罰?」
「そんなことするわけないじゃない。ドリアは熱いのが一番でしょ?」
「それはそうだけど……」