立花課長は今日も不機嫌
「けど、何だ」
「あ、いえ、何だろうなと思って」
「この前の続きだ」
続き……?
――って、え!?
「全てのカタがついたらと言ったはずだ」
その一言に、カーッと熱くなる頬。
心臓がドッキンドッキンと脈を大きく打ち始める。
「あ、あの、えっと……」
何て返したらいいのか分からない。
立花さんは私のそんな反応を楽しむかのように目を細めて笑うと、私の肩をポンとひと叩きして立ち去ったのだった。