立花課長は今日も不機嫌

さっきまでの緊張は軽く吹き飛ばされたものの、代わりに疑問でいっぱいになる頭の中。

茫然と立ち尽くす。


「どういうことだ、兄貴」

「まぁいいから、とにかく中に入ってちょうだいよ」


立花さんも私も、良樹さんに肩を抱かれて、中へと強引に連れて行かれた。


リビングへ入ると――


――え!?


もう一度、見舞われたドッキリ。


「ど、ども……」


岩瀬さんが頭を掻き掻きいたのだ。
そして、テーブルには豪勢な料理がズラリ。


「張り切っちゃったわ」


ふふふと良樹さんが笑う。

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